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 夜。浴室で髪を洗っていると、背後に人の気配を感じた。気のせい気のせい。心の中ですぐに否定するが、一度、想像してしまうと怖い妄想はなかなか止まらない。シャンプーをしながら目を閉じられないでいると、ふいに冷たい何かが背中に触れた。
「そ、そこに誰かいるの!?」
 瞬間、息が止まった。
 俺はまだ何も言っていない。


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